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2000年9月

2000年9月22日 (金)

日本はインターネット後進国

 前日の米国市場終了後に、インテルが業績の下方修正を行ったため、今日の日本市場には『インテルショック』が走りましたね。日経平均株価も492円も下げて、終値は1万5818円とまたもや1万6000円割れ。ここのところ全く冴えません。これを受けてマザーズ/ナスJを初めとするベンチャー銘柄も全面的に低迷しています。今後の勉強のために、Yahoo掲示板のいくつかの銘柄をチェックしていますが、もう罵詈雑言・誹謗中傷の嵐のところもあり、IR対策に追われるベンチャー経営者の苦悩が目に見えるようです。去年まではベンチャー天国のような状況だったのに、と思っている経営者は多いでしょうね。でもしょうがありません、これが現実ですから受け入れるのみですね。

 最近の我々の状況はあまり変化がありません。この会社を始めようと最初に思った時(昨年12月くらい)の予想より、日本のネット浸透状況が遅れていること以外は、おおむね順調に進んでいます。技術的にはやっと熟してきて、これからますます面白くなりそうだと読んでいます。

 前回も書きましたが、それにしても日本はネット技術に後れを取っていますね。大体何をやろうとしても日本語の文献がありませんから、結局JavaにしたってSunのページを読んで進めています。この状況は我々だけが実感しているワケではないと思いますが、なぜか日本のマスコミはこの事を書きませんね。今や日本はインターネット後進国ですよ。アジア諸国の中だけをとっても中進国くらいです(韓国やシンガポールの方が進んでいます)。これはインフラだけの話ではありません。提供されているサービス、システム構築力、ソフトウェアの技術力、全ての話です。それなのに世間の話題はインフラ整備ばかりで、それもNTTの接続料をどうするといったレベルの議論が盛んです。いったいいつまで国民に電話回線でネットに接続させるつもりなのか? すでにシンガポールには国中に光ファイバー網が張りめぐらされているんですよ。(T.T)

 と少し熱くなってしまいましたが、何とか我々のシステムを世に出して、世間をあっといわせてやると考えている今日この頃です。巧くいけば『あっ』は無理でも『おっ』ぐらいはいけるかな?(-.-)

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2000年9月 4日 (月)

ソフトウェア系VBと日本語体系の問題

 最近のニュースを見ていると、日本ではIT系ベンチャー企業の勢いが無くなってきた感がありますね。対照的に米国ではナスダックが再び上げてきており、インターネットビジネスが再加速されそうな節もあります。私の個人的な感想では、これはソフトウェア産業における地力の差が、表面化してきているのではないかと思っています。日本は確かに技術力はあるのですが、昔からソフトウェアを軽視、ハードウェアを重視してきたところがあります。特に、高度成長期以来の産業の牽引車が製造業であったため、技術がハードウェアや生産技術に偏っているのです。事実日本の製造業自体はまだまだ世界的に競争力があると思いますが、いかんせん時代の方が変化してしまいました。インターネットを持ち出すまでもなく、現代は完全にサービス業(ソフトウェア)中心の経済構造になってきています。タダで携帯電話を配っても元が取れるビジネスや、DVDプレイヤーがくっついているPS2の値段を考えればよく分かります。

 余談ですが、以前の同僚に大手電機メーカーから転職してきたエンジニアがおりました。彼に転職理由を聞いてみたところ、「最大の転機は、自分が汗水垂らして設計した携帯電話が1円で配られているのを見たときだった。」と言っていました。同じエンジニアとして分かる気がします。

 このような状況で、現在の経済的競争力は、ソフトウェアによって決まるようになってきています。例えばLinuxです。私がLinuxという言葉を最初に聞いたのは5年くらい前ですが、その頃は一般には全く知られていなかったと思います。それが現在はソフト王国のMSを脅かす存在と言われるようになりました。米国にはLinuxベンダーでIPOしたベンチャー企業も沢山あります。ところが日本にはあまり有力なベンダーは存在しませんし、Linuxの普及も遅れています。このように、新しい成長エンジンとなったソフトウェアの技術力においては、日本は米国に大きく遅れていると思います。

 ちょっと進めてその原因を考えてみます。一番の原因は何でしょうか? 私は最近、日本語の言語体系が一番の原因ではないかと思っています。プログラミングロジックとは、その名の通りプログラムの論理を表しますが、日本語の曖昧な言語体系では十分に表現しきれないのではないかと思っているのです。特にオブジェクト指向などについて考えるときに、英語表現と日本語表現の違いにそう感じることが多くあります。勿論英語が苦手なことも一つの理由でしょう。JavaやDBMSなどの最新情報をインターネットで調べていると、最後は必ずと言っていいほど英語の文献にあたります。しかしながら、シリコンバレーで中国系やインド系の人間が活躍している事を考えると、英語の得手不得手よりも、むしろ日本語の方に問題があるのではないかと考えてしまうのです。

 またもやとりとめの無い話になってしまいましたが、ソフトウェアで日本が立ち後れてしまったのは歴然たる事実です。今後はこの部分を真剣に強化しないと、どんどんと米国に水を空けられてしまうと思います。そうならないためにも、我々が頑張らなくてはいけませんね。

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