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2006年5月12日 (金)

Web2.0=オンライン・バリューチェーン?

 Googleも含めて、最近Web2.0と呼ばれている事業の特徴は下記のようなものだ。

1.広く公開されている無償(若しくは非常に安価)データを収集する
2.収集した1次データを編集・加工してユニークなメタデータを作る
3.作成したメタデータを公開することで1を加速させる

 ビジネス的な収入は、ステップ3での広告によってもたらされることがほとんどで、3で提供するメタデータのユニークさによって1次データの収集をブーストすることが可能になっている。このため、ユーザニーズを上手く捉えると等比級数的な事業成長を見せることも珍しくない。

 この広告モデルでは、3のメタデータについても無償で公開されていることが多く、ある事業者のメタデータが別の事業者の1次データになることが原理上可能である。つまり「価値の連鎖」というわけだ。

 ん、価値の連鎖? どこかで聞いたことがあると思ったら、懐かしのバズワードでもある「バリューチェーン(Value Chain)」ではないか!

"この個々の活動単位が価値を生み出す主体であり、その活動を“価値活動”と呼ぶ。そして、ある価値活動(前工程)のアウトプットが次工程のインプットとなり、順次変換(加工)が連鎖的に行われていく相互依存のシステムがバリューチェーンである。それぞれの価値活動は資源(ヒト・モノ・カネ)を必要とし、コストが発生する。バリューチェーン全体が生み出す価値とコストの差が上図のマージン(利潤)である。"
バリューチェーン - @IT情報マネジメント用語事典

 これは正に「マッシュアップ(Mashup)」そのものであるから「マッシュアップ=オンライン・バリューチェーンの構築」以外に他ならない。そして、先のステップの1も3も無償データであるということから考えると、マッシュアップよって作り出されたバリューチェーンは非常に低コストな系でもあるから、その反対に多くの利潤を生み出す系ということになる。

 実際に先行事例では、2次的なマッシュアップ事業からも収益が生まれ始めているらしい。

"「われわれはかなり注目を集めている。今朝はプロモーションをやりたがっているある会社と話をした。米国中を回るトラックを持っていて、Where's Timのようなものを使ってそれを走らせたいという別の企業とも話をした」(同氏)  もしそうなら、Google Maps APIと、最近Googleが地域情報検索に追加した広告をつなぐ点がもう1つ増えることになる。Googleの検索広告が成功しているのは、多くの検索ユーザーが真っ先に「Google」を使うことを考えるからだ。これをMapsに広げれば、Googleが金銭的な報酬を得る新たな方法になる。"
ITmedia エンタープライズ:Google Maps APIがもたらす広告の可能性

 こうなると、このパワーは必ず既存産業を破壊することになるだろう。この渦から逃れる術はあるのだろうか・・・?

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