« 2006年6月 | トップページ | 2006年8月 »

2006年7月

2006年7月28日 (金)

ソフトウェアはサービスへと変化する

 Web2.0とかを標榜しているベンチャー企業が言うのは当たり前だが、業界トップ企業のCEOがこのタイミングでこの発言を行うのが流石にMicrosoft。コレこそがこの会社の怖いところである。

"Ballmer氏は、「当初は、われわれのアイデアに対する抵抗があるだろうが、(それに遭うことは)おそれない」と語り、同社はこのアイデアを「一段と優秀な人材を投入」して支援していくと述べた。「物事は、場合によって非常に時間のかかるものだ」という。"
S・バルマー氏:「ソフトウェアはサービスへと変化する」 - CNET Japan

 GoogleをNetscapeのように倒せるかどうかは別として、何となくIE発表前夜のような雰囲気になってきたように思うのは気のせいだろうか。ここ2、3年でエンタープライズ業界も非常に大きな変動に見舞われることは間違いなさそうだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年7月26日 (水)

土用の丑の日

 先週の土曜日にテレビを見ていたら、「明日は土用の丑の日です!」とやっていたので、つい釣られて日曜日に鰻を食べに行ってしまった。今の家に引っ越してきてからというもの、我が家では「鰻=尾花」ということになっていることもあり、ものすごい混雑が予想される中、果敢にも尾花に昼食を食べに行った。

 行って見てビックリである。これまで何度も通う中で見たことのない長さの行列が出来ている。普段は長くても門の所までの列が、塀の周りを伝って隣の建物まで続いていた。あまりの長さに引き返そうかとも思ったのだが、カミさんが「やだ」というのでしょうがなく最後尾に並んだ。

 その行列の様子は引用先をご覧いただきたい。

"今日は店の中はもちろんのこと,外まで長蛇の列でした。最後の人はおそらく4時間待ちということです。12時の写真ですので,食べられるのは夕方の4時です…。お腹空きすぎです…。"
Yahoo!ブログ - 神輿・祭り~通新町~

 行列の元はこんな様子である。

尾花 入り口

 並んで暫くすると、店の方が注文を取りに来た。いつもとあまりに様子が違うので聞いてみると、本日は最低でも3時間以上待つとのこと。その時が14:00だったので17:00ということだが、昼食のつもりが夕食になってしまっていた。すさまじいの一言。というわけで、グズる娘をなだめつつも、途中でたこ焼き買ってきたりして結構楽しんで並んでしまった。

 16:40頃、漸く店に入れた。すかさずビールと各種抓みを注文する(鰻重は事前に注文済み)。

うざく

 まずは、うざく(鰻と胡瓜の酢の物)。う~ん、相変わらず美味い。特に暑いこの時期には酢の物は体に良いし最高。

う巻き

 次はう巻き。最初見たときは「何コレ?」と思ったものだが、これが意外に美味い。一緒に出てくるタレと玉子焼きの具の鰻が非常にマッチしている感がある。

焼き鳥

 そして、品切れになることも多い焼き鳥。値段は焼き鳥とは思えない程高いのだが、これもマアマア美味しい。

鰻重

 最後が漸く鰻重である。カミさんは並(写真)で自分は中を頼んだ。コレが毎回絶品である。私の中では気軽に食べられる鰻屋の中で過去最高の味であることは間違いない。とにかくふんわりとして柔らかく、口の中に入れるととろける様なのだ。何度来てもやはり美味い。

 すっかり満足して店を出たらもう18:00で、殆ど一日が終わってしまった。たかが鰻重に半日掛けるというのはいかがなものかとも思うのだが、まあ縁起物でもあるので良しとしよう。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年7月23日 (日)

大丈夫かPS3?

 個人的に、以前からその「ヤバさ」加減に注目していたCELLであるが、ローンチ直前のここに来て、IBM幹部から爆弾発言が飛び出してきた。

"Tom Reevesが語った「良くて10~20%の歩留まり」という数字が、私がその記事でサンプルとして使用した37%という数字よりもはるかに低いことには驚かされた。"
CNET Japan Blog - 中島聡・ネット時代のデジタルライフスタイル:IBMの半導体部門の副社長、「CELLチップの歩留まりは良くて10~20%」と発言

 普通に製造業の生産管理系知識を持っている人間なら、「とても量産GOできる数値じゃない」とするのがマトモな対応であろう。もちろん、数が捌けてくれば歩留まりも上がってくるだろうが、何しろ現状では「良くて」10%~20%である。もし本気でロケットスタートしようとすれば、立上り段階で月産100万個は「完動品」を製造しなければならず、歩留まりが10%だとすると明らかに生産能力を超えた数になってしまう。

 11月上旬に発売といわれているPS3だが、今頃現場の方は大変なことになっているのだろうか?

| | コメント (0) | トラックバック (2)

Googleが日本のソフト業界にもたらすもの

 ITproの記事。

"長時間労働,能力や負荷に見合わない報酬や社会的評価など,ソフト技術者の労働環境については暗い話題ばかりが行き交っている。だが,Googleのような企業をお手本として,ソフト技術者の「居心地」を重視する会社が国内に増えれば,少しは改善に向かうのでは,と思う。実際,畑社長は「日本のソフト業界を良くするという気概で臨んでいる」と言う。"
Googleが日本のソフト業界にもたらすもの:ITpro

 うーん、中々どころか相当難しい問題である。もちろん、私自身もサイボウズ・ラボ畑社長と同じく「日本のソフト業界を良くするという気概で臨んでいる」つもりだが、単純に「GoogleやMSの労働環境って本当に素晴らしいですね」と手放しで誉める気にはならないのが正直なところだ。シリコンバレー在住の渡辺さんが、この辺も含めて現地の様子を面白く綴ってくれているが、シリコンバレーでは全体的にエンジニアの給与が高いそうである。平均すると、年収1600万円超とのこと。しかしながら、事はそう簡単ではないのだ。以下の文章を見てみよう。

"ハーバードMBAとUCLAのエンジニアリングの学位を持ちながら、職が見つからずフィナンシャルアドバイザーの資格を取った人の話もでてくる。漠然とした能力じゃなく、求められている条件にぴったりのスキルが求められるわけです。 In our industry, being an active learner is really key. ということで、一生学び続けるつもりがない人は、業界構造が変わるたびに振り落とされていくわけ。 そこで残った人の平均年収だからシリコンバレーの収入は高いと、そういうことなのでありました。No pain, no gainですか、やはり。。。"
On Off and Beyond: シリコンバレーの給与水準再び

 要するに、労働分配の問題は原資が限られているのだから、どこにコストを掛けるかということになってしまうのだ。例えるならば、元本保証型の銀行預金のような商品と、リスク型の金融先物のような商品の違いのようなものである。前者はリスクもゲインも低いが後者はその両方共が高い。

 米国における職業とは基本的に長期保証と無縁である。日本とは異なり、別に会社が傾かなくても頻繁にレイオフは行われている。それに対して、国内企業のSEは基本的に労働法制によって長期雇用が保証されている。そのような状況下で、国内企業SEと明日失職するかもしれないシリコンバレーのSEをそのまま比べることは出来ないし、ましてやその中でもトップ企業であるGoogleとでは全く比較にならないはずだ。

 ちなみに、Google日本法人の中途採用条件は以下のとおり。

応募条件:
  • 理工系学科の修士課程修了以上、または最低3年以上のソフトウェア開発経験
  • C、C++またはJavaのいずれかにおける充分なプログラミング知識
  • UNIX/LinuxまたはWindows環境におけるソフトウェア開発能力
  • 技術的なチャレンジを楽しめること
  • 日本語および英語での読み書き、会話が可能であること(TOEIC 700点程度を目安としています)
望ましい経験:
  • コンピューターサイエンス系学科の修士課程修了以上
  • 以下の分野での研究または開発経験
    • 分散システム
    • 機械学習
    • 情報検索アルゴリズム
    • ネットワークプログラミング
    • 大規模ソフトウェア開発
    • 情報検索
    • 自然言語処理(日本語処理)
人材募集  #条件だけ見ると、自分でも何とかなりそうなレベルではあるが・・・

 採用基準が米国と同等だとすると、事実上トップ大学のコンピュータサイエンス博士号を持っているのが最低条件ということらしいのだが、そんな希少な人材の話を一般に拡大してもあまり意味がない。

 尚、国内IT産業においても、個人で請負を行っている高スキル人材は存在しており、収入が数千万円程度ある人も少なくない。米国の雇用形態を見る限り、国内と比較するならばこちらの方が理にかなっているのではないだろうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年7月18日 (火)

アフォード・ビジネス・コンサルティング設立

 先週の7月12日に発表済みとなったが、当社では「勘定奉行」シリーズで有名なOBCと、名古屋を地盤とする有力コンサルティングファームのアタックスと、3社で合弁企業株式会社アフォード・ビジネス・コンサルティングを設立した。

アフォード・ビジネス・コンサルティングのロゴ
 本件は、今年の春先から仕込んできた提携話がようやく実現化したもので、今後は3社で協力して、中堅・中小企業に効く「見える化」ソリューションとしての「奉行+Alternax」を推進していく予定である。
"コンサルティングでは、OBCの「奉行新ERPシリーズ」と、オレガの「Alternax(オルタナックス)」などのパッケージを連携させ、経営とビジネスの「見える化」と内部統制の整備に対応するモデルを提案。また、現行システムと業務の診断、RFP(提案依頼書)の作成、フィット&ギャップの分析、導入コンサルティングをはじめ、導入後の運用やシステム活用の支援までをワンストップで提供する。"
OBCなど3社、中堅・中小企業向けシステムコンサルティング会社を設立 - CNET Japan

 OBCは、元々中小企業向け業務システムに強い会社であるが、現行新ERPシリーズの次世代版ではさらに規模の大きい企業も対象顧客とする予定で、年商1000億円程度までカバレッジを広げると聞いている。そうなってくると、これまであまり競合することのなかったSAPやOracle EBSなどの大企業向けERPとも当たる様になるし、対象顧客の業務フロー自体も複雑化するため、どうしても戦略的なコンサルティング作業が必要となってくるとのこと。

 一方で、当社とアタックスは、既に「奉行+Alternax」の連携案件を共同で手掛けた実績を持ち、「今後の中小・中堅企業には、基幹系システムと情報系システムのシームレスな連携が必須である」ということを認識していた。そこで、OBCと付き合いが深かったアタックスからOBCに話を持ちかけたことが本件のキッカケとなったという訳である。

 アフォード自体は、既に奉行セッション'06において東名阪のプロモーションを開始しており、現場における顧客側の関心もかなり高いようだ。今後はコンサルティング・サービスと導入パッケージの両者ともに、コストパフォーマンスの高いパッケージングを推進し、中小・中堅企業向け標準ソリューションを目指して行こうと意気込んでいるので、今後の進展に期待したい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年6月 | トップページ | 2006年8月 »