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2008年4月

2008年4月14日 (月)

一石三鳥ビジネス!? ツカサの「ネットルーム」が都内で増加中

 久々に「起業家魂を見た」、という感じがするこのニュース。ツカサと言えば、その昔ウィークリーマンションで一世を風靡したあと、(原因は知らないが)会社が傾いてそのウィークリーマンション事業を譲渡して生き延び、懲りずにまた同じような事業を立ち上げた、CMでお馴染み社長の”あの会社”である。

ツカサのネットルーム

 昨年来、ネットカフェ難民の件は数々の報道がなされて来た。著名経済評論家が「年収300万円時代の・・・」という本を書いてベストセラーになる時代には、低所得者層がホームレスの一歩手前でネットカフェに辿り着くのは、ある意味で必然なのかもしれない。高度成長期までは、山谷(ウチの近所)辺りに所謂「ドヤ」という簡易宿泊所があり、「明日のジョー」よろしく低所得者層の受け皿になっていたが、現在では日雇いの人々自体が減ってきており、それに伴って簡易宿泊所も減っているようだ。

 私も会社立ち上げ時の苦しいときに一人暮らしを始めたクチなので理解しているつもりだが、この国には定職・定収入を持たない独り者にとって、中々住居を得にくい現実がある。借地借家法が制定されて幾分変わるかと思われた我が国の不動産業界は、結局のところ何も変わらなく、この様な社会問題が起こるようになってしまった。もちろん、ネットカフェ難民問題を不動産業界だけの所為にするのは酷だが、業界から何も提案が無かったのも、また事実であろう。

 ところが、やはり目ざとい起業家はいるもので、今回の目の付け所には非常に感心してしまった。川又社長のコメントを見てみよう。

"「社会問題が起こるということは、そこにニーズがある、足りないものがあるということです。そのためネットルームを運営することは、ビジネスであると同時に、不安定就労者の方々のための支援でもあるんです」(川又氏)"
ツカサの「ネットルーム」が都内で増加中 | エキサイトニュース

 これだけを読むと、あたかもボランティア気分で事業を始めたのように思えるが、2帖(3.3㎡)で3万9000円/月ということは、一般的な1R(ワンルーム)の広さである20㎡で計算すると23万円/月となり、共用部分やインフラ投資を考慮しても十二分にペイする価格設定であることが分かる。通常のネットカフェよりも設備や清潔感は遥かに上、それでいて提供価格はずっと安価である。現代のネットカフェ難民は、比較的学歴も高く、以前はそれなりの生活水準にあった者が多いので、これはかなりの潜在的ニーズが有るだろう。

 もちろん、与信の問題などはまだ対処法が確立されていないのだろうが、私が一投資家として見た場合でも利回りはかなり良さそうで、今後FC化なども絡めつつ急速に成長するビジネスなのではないかと感じた次第である。

 しかも、このビジネスは、
①社会問題を解決して、
②とても儲かるビジネス
なだけではなく、
③居住者に仕事を提供する
というサービス(個人支援プログラム:ツカサの仕事を提供)も付帯している、一石三鳥ビジネスなのだ。

 すばらしい!

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