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2009年5月18日 (月)

トヨタの苦境が明らかに

本当はGW中に書こうかと思っていましたが、家族サービス等で忙しくいまさら投稿です。

以前から「怪しい」と書いていたトヨタの2010年3月期決算予想ですが、市場コンセンサス4400億円の赤字を大幅に下回る数値を出してきました。

 トヨタ自動車が8日発表した2009年3月期の連結決算(米国会計基準)は最終損益が4369億円の赤字だった。世界的な景気悪化で自動車販売が急減したほか、為替の円高が収益を圧迫。過去最高益だった08年3月期(1兆7178億円の最終黒字)から一転し、59年ぶりの赤字となった。10年3月期も販売減が続き5500億円の最終赤字を見込む。

 前期の連結売上高は20兆5295億円と22%減少した。北米、日本、欧州、アジアなどほぼすべての地域で販売が減少。連結販売台数は756万台と前の期に比べ15%減った。

 10年3月期は連結販売台数が650万台と約100万台減少するとみており、売上高は16兆5000億円と前期比で20%減る見通し。営業損益も8500億円の赤字を見込む。(08日 20:33)

トヨタ、前期は最終赤字4369億円 販売急激、円高も響く

営業損益が8500億円の赤字予想です。しかも、これは2009年度下半期に急激に市場が回復する前提での数値ですので、万が一景気が回復しない場合は赤字が2兆円に達してもおかしくありません(2008年度下期は1兆円の営業赤字)。

前々回、この赤字の原因が市場予測を誤って過剰な設備投資を行ったからと書きました(トヨタに関する不吉な予測)が、それを裏付ける記事がYahoo(毎日新聞)に掲載されていました。

 1年前に世界新車販売トップに上り詰めたばかりのトヨタ自動車が09年3月期決算で59年ぶりの最終(当期)赤字に転落したのは、世界的な金融危機に伴う販売激減と円高が主因だ。住宅バブルを背景に消費ブームに沸く北米市場偏重で急成長してきただけに、米金融・経済危機の打撃は予想以上に深かった。6月には創業家の豊田章男副社長(53)がトップに就任、「原点回帰」を旗印に経営立て直しを目指すが、生産能力年産1000万台、従業員32万人の巨艦の再建は並大抵ではない。【坂井隆之、大久保渉】

<トヨタ>歴史的赤字決算 急拡大が裏目に 販売急落の打撃増幅

もちろん、「設備投資が仇になった」ということは、裏を返せば営業赤字のかなりの部分が減価償却費であり、人件費などの単純なキャッシュアウトではありません。従って、「赤字=キャッシュが尽きて倒産」という単純な図式とはなりませんが、問題はトヨタの企業規模が大きすぎることにあります。

年間売上規模が20兆円ということは、月販でも2兆円程度あるということで、その必要運転資金は半端な規模ではありません。企業規模はかのGMと同程度なのです。そして、万が一、そのトヨタが資金繰りに詰まった場合、それを支えられる民間金融機関は存在せず、最終的に政府が支援する他ないのは米国の例を見ても明らかです。

本来ならば、もっと本格的にリストラを進めるべきなのではないかと思いますが、日本を代表する企業であるトヨタがなりふり構わず首切りを行えば、社会に与えるインパクトが大きすぎるため難しいのかもしれません。

自動車業界の知人に聞いたところ、今夏のボーナスはホンダ管理職で4割カット、一般社員で2割カット+残業代全カットとのこと。ホンダは2010年3月期予想が100億円の黒字でこの数字なのですが、8500億円赤字予想のトヨタが管理職ボーナス6割カットで間に合うのでしょうか。事態は非常に厳しい状況に進んでいると思われます。

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