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2009年6月 2日 (火)

正体見たりという気がするのだが・・・

英語圏ネット空間は地に着いてそういうところがありますからね。英語圏の空間というのは、学術論文が全部あるというところも含めて、知に関する最高峰の人たちが知をオープン化しているという現実もあるし。途上国援助みたいな文脈で教育コンテンツの充実みたいなのも圧倒的だし。頑張ってプロになって生計を立てるための、学習の高速道路みたいなのもあれば、登竜門を用意する会社もあったり。そういうことが次々起きているわけです。

 SNSの使われ方も全然違うし。もっと人生にとって必要なインフラみたいなものになってるわけ。

日本のWebは「残念」 梅田望夫さんに聞く(前編)

結局、「シリコンバレーの一部風潮のみを見て、それを伝道師風に日本に伝えてただけでした」ということなんでしょうか。自らが日本のネットサービスのリーディングベンダーであると名乗っているような会社の取締役が、さも人事のように語るのは非常に残念です。

英語圏のネットは素晴らしいと絶賛しきりですが、YouTubeをちょっとでも見れば分かるように、世界中そんなにハイソな人ばかりではないですよ。

ウェブ進化論の中では「総表現社会」という言葉を使っている。高校の50人クラスに2人や3人、ものすごく優れた人がいるよね。そういう人がWebを通じて表に出てくれば、知がいろんなところで共有できるよね、というところまでは書いている。

 そういう、「総表現社会参加者層」みたいなのが、人口比で言えば500万人とか出てくると。少なくとも英語圏ではそういう層が分厚くて、そこがある種のリーダーシップを取っているわけだよね。

 今の日本のネット空間では、そういう人が出てくるインセンティブがあまりないわけさ、多くの場合。「アルファブロガー」的なものも、最初のうちにぽーんと飛び出した人からそんなに変わってないじゃないですか。それが100倍、1000倍になり、すごく厚みをもって、という進展の仕方と違う訳じゃない。

自分の高校時代を思い返してみても、1クラスに「アルファブロガー」的な知性と文才を持つメンバーが、(自分も含めて)2~3人も居たとは思えません。また、マスで見たときに英語圏のネット情報に優れているものが多いのは、その人口の多さと相関していると思います。何せ、日本語人口が1.2億人に限定されるのに対して、英語人口はインドも加えると20億程度はいるでしょうから、排出率が同じだとしても、コンテンツ数は10倍程度になるでしょう。それを無視して強引に展開するのは、昔の大前健一先生を思い出してしまいますね。

後編になるともっと酷くなります。

要するに、30歳まで日本に住んでしまった人間は、世界に行って大きなことをやりたいと思ったら、日本に組織を作って、時間をかけて鍛えて、新しいものを生み出すしかないと。そこに彼なりの挫折感があったのか、納得感なのか、それは彼に聞いてみないと分からないけど。

Web、はてな、将棋への思い 梅田望夫さんに聞く(後編)

「いまさら何言ってんだ?」という思いを禁じえません。多少なりとも海外とのビジネス経験があれば、そんなことは常識でしょう。その程度の認識で、「日本はダメだ。シリコンバレー最高!」と言われても全く説得力がありませんよ。

かなりシニカルな見方かもしれませんけど、梅田さん、近藤さんともnaive過ぎませんか。日本のベンチャー企業家でも、もっとずっとタフな考え方をしている人達は大勢居ますし、偉そうに「日本のネットは・・・」と語る前に、もっと真剣にビジネスに取り組んだ方が良いと思います。

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