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2010年2月 5日 (金)

トヨタ炎上中

この実名ブログで書いてしまうと誹謗中傷と受け取られかねないため、これまでは書けませんでしたが、実は2006年頃から周囲の友人などに対して、「トヨタはそのうち品質問題が起きて大変なことになるだろう」と予想しておりました。そして2010年の今、まさにその予想通りの事態が起こっています。

  • 米国での暴走事故を発端とするアクセルペダル問題
  • 現在の中心商品であるプリウスの回生ブレーキ問題

これまでの経緯報道を見る限り、どちらも最初の弁明から内容が変遷しており、トヨタ内部でさえも真の原因究明が出来ていない、若しくはこの期に及んで隠蔽工作をしているという、どちらにせよ非常に憂慮される状況に陥っていると思います。

私が最初にトヨタの品質(というか設計方針)について疑問を持ったのは、自家用車の買換えが契機です。それまでは、自動車業界時代に従販で買った初代CR-Vに乗っていたのですが、結婚して子供が生まれたため、より使い勝手が良いミニバンに乗り換えようと思いました。

自動車会社勤務ではなくなって、自社製品に乗らなくてはならない縛りが解けたため、どうせなら以前に乗っていたトヨタや日産も選択肢に入れて自由に選んでみたいということで、早速各社のディーラーを廻りました。当時の第1候補は日産の2代目エルグランド、第2候補がトヨタの初代アルファードと当時出たばかりの現行エスティマで、実は最初はホンダ車が候補に入っていませんでした。

エルグランドは良くも悪くも大味で、真っ直ぐ高速を飛ばすには良い車でしたが、いかんせん重心が高すぎてロールやピッチが大きく、全体的に腰高感が強すぎて諦めました。後席の窓が開かないのも減点ポイントでしたね。

次にアルファードとエスティマを試乗したところ、両車とも後席の妻と娘が直ぐに酔ってしまいます。自分が運転しているときは変な振動モードを感じなかったので、不思議に思ってディーラの営業さんに運転してもらって自分が後席に乗ってみたところ、やはり気持ちが悪くなりました。結局家族の反対で却下されましたが、あれでは車に弱い人は直ぐ酔ってしまうでしょう。

「両方とも400万円超の車なのにおかしいな?」と思ってスペックを調べたところ、直ぐに原因が分かりました。リアサスペンションにトーションビームを採用しているではありませんか。車に詳しい人は分かると思いますが、トーションビーム方式は乗り心地は悪いものの部品点数が削減できるメリットがあるため、主に低コストFF車のリアサスペンションに良く使われる方式です。トヨタでもローエンド商品のヴィッツでは、マクファーソン+トーションビームを採用しています。

しかし、それをそのまま400万円超の売れ筋車に採用するのはあまり聞いた事が有りません。高額車において乗り心地をケアする場合は、ダブルウィッシュボーンを採用することが普通で、事実トヨタもフラッグシップモデルのクラウンではダブルウィッシュボーン+マルチリンク(マルチリンクはダブルウィッシュボーンの派生的な方式で、ダブルウィッシュボーンよりも高コスト)を採用しています。

クラウンほど高額ではないものの、アルファードも上位モデルのフルオプションで見積もると500万円を超えてくるような車です。その高額車の設計に際して、重要な足回りの投資をケチって内装(シートとか)の豪華さで誤魔化そうとする、また運転席はそこそこにセッティングしておいて、試乗で見逃しがちな後席で手抜きをするという設計方針を立てているとしか思えません。確かにそのような商品を大量に売れば儲かるでしょう。だって、製造原価を低く抑えられて粗利が大きいですからね。しかし、それは商売として誠実なやり方でしょうか。「どうせ客は分からないんだから、ボッタくっておけばいいんだ」とも言わんばかりな本音が見えるように思います。要するに顧客満足度や品質よりも、利益を取る企業風土だということです。

結局、アルファードもエスティマもパスして別の車を買いましたが、このことがあってからトヨタウォッチをするようになりました。面白いもので、経験や友人情報から業界事情が分かるせいか、調べてみると公開されている情報だけからでも、裏側で何が起こっているのか概ね類推することが出来るようになりました。

今回の品質問題は、一般に認識されているよりもずっと根が深いと思います。日本を代表する企業ですし、傾いた場合の影響も非常に大きいと予想されるため、是非とも復活してもらいたいと思いますが、経済の状態も勘案すると、かなり難しい状況であることは間違いないでしょう。

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コメント

全く同感です。
私もいつかはこのようなことが明るみに出ると思ってましたが、今までは批判することができないような雰囲気がありましたし。
これをきっかけに、トヨタが反省すればいいんですが。。。

投稿: S.U.L | 2010年2月 5日 (金) 18時31分

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