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2011年2月 3日 (木)

小沢氏の起訴状とそれを論評する法曹関係者が酷い件について

少し出遅れましたが、スッタモンダしてようやく小沢氏が起訴されました。起訴状の概要は各所に上がっているので既に読まれた方もいると思いますが、やっぱり内容が酷いですね。

第1被疑者
 小沢一郎こと小澤一郎(68歳)職業 国会議員

第2 公訴事実の要旨

被告人は

第1 自己の資金管理団体である陸山会の会計責任者であったA及び同人の職務を補佐する者であったBと共謀の上、平成17年3月31日ころ、東京都新宿区号所在の東京都選挙管理委員会において、

1 陸山会が、平成16年10月12日ころ、被告人から4億円の借入れをしたにもかかわらずこれを平成16年の収入として計上しないことにより、同年分の収支報告書の「本年の収入額」欄にこれが5億8002万4645円であった旨の虚偽の記入をし、

2 同会が、平成16年10月5日及び同月29日、土地取得費等として合計3億5261万6788円を支払ったにもかかわらずこれを同年の支出として計上しないことにより、真実の「支出総額」が4億7381万9519円であったのに同収支報告書の「支出総額」欄に3億5261万6788円過小の1億2120万2731円であった旨の虚偽の記入をし、

3 同会が、平成16年10月29日、東京都世田谷区深沢8丁目所在の土地2筆を取得したのにこれを同収支報告書に資産として記載をせず、
同収支報告書を同委員会を経て総務大臣に提出し、もって同収支報告書に虚偽の記入をし、記載すべき事項を記載しなかった。

第2 A及び同人の職務を補佐する者であったCと共謀の上、平成18年3月28日ころ、前記東京都選挙管理委員会において、

1 陸山会が、平成17年中に土地取得費等として合計3億5261万6788円を支払っていないにもかかわらずこれを同年の支出として計上することにより、真実の「支出総額」が3億2734万7401円であったのに同年分の収支報告書の「支出総額」欄に3億5261万6788円過大の6億7996万4189円であった旨の虚偽の記入をし、

2 同会が、前記土地2筆を取得したのは平成16年10月29日であるのに同収支報告書の「資産等の項目別内訳」の「年月日」欄に取得年月日が平成17年1月7日である旨の虚偽の記入をし、

同収支報告書を同委員会を経て総務大臣に提出し、もって同収支報告書に虚偽の記入をしたものである。

罪名及び罰条

政治資金規正法違反
第1 同法25条1項2号・3号、12条1項、刑法60条
第2 同法25条1項3号、12条1項、刑法60条
小沢強制起訴状(政治とカネ238)

だから、土地取引において代金支払日と実際の取得日(登記日時)が異なることはごくごく普通であって(そうでなければ所有権移転仮登記なんて不要だし)、実際の登記日時が1月7日となっているのだから、土地の取得日も1月7日になるっていうのが何故分からんかな?

万が一にも、土地売買において支払日=取得日と認定する判例を出してしまったら、その他の民事事件にも波及して大変なことになりますよ。

それから、リンク先の某弁護士の方は分かってやってるのか、本当に分かっていないのか不明ですが、関連する個人ブログの方では見事にコメントが炎上していますね。弁護士さんといっても、実務に詳しくない領域ではこんなものなんでしょうか?

また余談ですが、そもそもこの起訴状は「未記載」(政治資金規正法25条1項2号)と「虚偽記載」(同25条1項3号)を罪条として併記しています。本件では未記載と虚偽記載は、全体として1個の構成要件該当行為となるはずであり、この起訴状は包括一罪の判例に反しているはず。

起訴状書いた方も指定弁護士のはずですが、他の法曹関係者が誰も何も言わないのは本当に不思議ですね。

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