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2011年3月16日 (水)

福島第一原発の安全性に対する科学的論証

私自身は原子力の専門家ではないものの、福島第一原発事故に対するデマゴーグやアジテーションに対して、何とか科学的論証をしたいと思っていました。ネットで探していたところ、ちょうど良い文献がありましたのでご紹介します。

MIT研究者Dr. Josef Oehmenによる福島第一原発事故解説 (A Successful Failure)

そしてこちらが元文献です。リンク先には東京大学の学生有志による日本語訳もあります。元文献の方が図が挿入されていて理解しやすいので、興味がある方は英語版も読んでみてください。

Fukushima Nuclear Accident ? a simple and accurate explanation

私が以前から何度も書いている通り、文中にも「原爆的な核爆発を起こすのは難しい」という記述が見られます。他の記載も私が独自に調べたものとほぼ同一の内容です。

ある程度の物理・化学の知識があれば、内容は十分に理解できると思います。くれぐれも扇動的なメディアに踊らされないように注意しましょう。

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コメント

その論文ですがまったくでたらめです…例えば、格納容器は黒鉛で満たされていると書いてありますが、福島原発の原子炉は黒鉛炉ではなく軽水炉です…。放射性物質の半減期についても、それこそネットで調べればすぐに分かりますがまったく違います。書いている人はマネーリスクマネジメントが専攻で、原子力や物理学とはまったく関係ありません。思うに、わざと書いたいわゆる「ネタ論文」ではないでしょうか。

投稿: 体 | 2011年3月16日 (水) 20時15分

体様

コメントありがとうございます。

ご指摘を受けて再度元文献を調べ、以下を確認しました。
・Dr.Oehmenは核物理学者ではなく、リスクマネジメント(経営学)のMIT教授である
・Dr.Oehmenは(原発を含む)環境関連のリスクマネジメントが専門である
・現在の元文献には格納容器に関連した黒鉛(graphite)の記載はない
・但し、MITの原子力関連学部により、元文献は何度か訂正されているようである
・日本語訳には、元文献の訂正が完全には反映されていない
・一般的にセシウム137の半減期は30.07年とされている(元文献のミス)
・但し、セシウムは水溶性のため外部被曝の際は水で除染可能

私は元文献の要旨に概ね賛成ですし、発表後にMIT側からフォローされていることから、「ネタ論文」とは思いません。また、元文献に瑕疵が全くないとは思っておらず、意味がある論述であれば問題ないと考えてリンクした次第ですので、信じる/信じないは閲覧者個々人の判断にお任せします。

投稿: miyoshi | 2011年3月17日 (木) 17時49分

上記のコメントを一部訂正します。

>・一般的にセシウム137の半減期は30.07年とされている(元文献のミス)

セシウム137の「人体内での半減期」は100日程度ですね。
理由はセシウムが水溶性のため、尿などを経由して排出されやすいからです。

従って、元文献は間違っていません。やはりDr.Oehmen氏は専門家と考えて間違いないと思います。

投稿: miyoshi | 2011年3月25日 (金) 17時45分

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