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2011年5月11日 (水)

食料インフレの懸念が増大(一部訂正)

米国のミシシッピ川流域で大洪水が発生している問題で、小麦やトウモロコシの作付けに大きな影響が出ていることが判明しました。

The swollen Mississippi River rose to its highest level in nearly 75 years near Memphis, Tenn., Monday, inundating low-lying neighborhoods and acres of farmland and pushing up wholesale gasoline prices as fuel terminals along the waterway closed.

Authorities warned residents in about 1,350 homes across Shelby County to move to higher ground, and more than 380 people took refuge in four area shelters amid a deluge fed by runoff from melting snow and heavy spring rains. The river was expected to crest at a height of 48 feet late Monday or early Tuesday, just shy of the city's record of 48.7 feet set in 1937. The river's typical depth this time of year is 28 feet to 30 feet.
Floodwaters Spill Into Memphis

本文を見れば分かりますが、テネシー州メンフィスでは75年ぶりの高い水位となっており、一部の住民は船で移動したり、避難を開始したりしています。

昨年はロシアの大干魃により小麦価格が急騰しましたが、今年もオーストラリアで大洪水が起こっており、これに米国穀倉地帯へのダメージが重なると、今夏にも食糧危機が引き起こされる恐れが出てきました。

5月10日(ブルームバーグ):過去数十年で最悪の干ばつによりロシア産小麦の約3分の1が被害を受け、世界の食料価格が高騰してから1年に満たないが、さらなる天候不順が北米や欧州、アジアの農地を脅かしている。

  米政府のデータによると、世界最大のトウモロコシ産地である同国の作付けは、過剰な降雨の影響で昨年の半分のペースにとどまっている。カナダ小麦委員会によると、土壌水分が多過ぎるため作付けの進捗(しんちょく)率は3%と、例年の40%を大幅に下回っている。さらに、米カンザス州の小麦の作況は干ばつの影響で1996年以降で最悪となり、乾燥気候によりフランスや豪ウエスタンオーストラリア州、中国の農作物も被害を受ける恐れがある。

  北半球の生育期はなお初期段階にあるものの、米国の在庫が15年ぶりの低水準に落ち込むと予想される中、トウモロコシ先物は過去1年間で最大2倍に、小麦は前年同期比で58%、それぞれ上昇している。国連によると、世界の食料価格は4月に過去10カ月で9回目の上昇を示した。原材料価格の高騰により米ゼネラル・ミルズやマクドナルドなどの食品メーカーは小売価格を引き上げている。

  ラボ・アグリファイナンス(セントルイス)の食料・農業事業担当バイスプレジデント、スターリング・リデル氏は「全てが完璧に進む必要があったが、これらの気象条件に基づけば多くの問題が発生する可能性がある」と指摘。「需給は既にかなり逼迫(ひっぱく)しているため、状況が激変するかもしれない」との見方を示す。
世界の穀物生産:天候不順による影響広がる-価格、さらに上昇か

穀物在庫は継続的に減少してきており、これと反対に先物価格が上昇しています。日本でも福島原発事故の影響で、農作物の出荷減少が少なからず見込まれますし、当ブログで継続的にウォッチしている中国のインフレについても、食料品価格を中心に高騰を続けています。

 【上海共同】中国国家統計局は11日、4月の消費者物価指数が前年同月比で5・3%上昇したと発表した。世界的な資源価格の高騰などを背景に上昇率は2カ月連続で5%を超えた。依然として物価高が続いており、中国政府は金融引き締めを継続するとみられる。

 上昇率は5・4%上昇した3月に比べるとやや縮小したが、政府が今年の抑制目標とする4%を大きく上回り、1~4月の上昇率も前年同期比5・1%に達した。資源や原材料の価格高騰が幅広い商品の値上がりに波及。労働者の賃金上昇で製造コストが上がっていることも影響している。

 4月は農村部の物価上昇率が前年同月比5・8%と、都市部の5・2%を上回った。品目別では食品価格が11・5%上昇と高水準で、国民生活を圧迫している。

 中国はインフレ阻止のため、昨年10月から4回にわたる利上げを実施。食品値上げに対する監視や取り締まりも強めてきたが、インフレは収まっていない。
消費者物価5・3%上昇 中国、インフレ続く

そんなわけで、今年は大荒れになるかもしれません。

(一部訂正)原文では「オーストラリアで大干魃」と書いていましたが、正しくは「オーストラリアで大洪水」の間違いです。訂正しました。

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