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2011年8月10日 (水)

不景気下の物価上昇

それ即ちスタグフレーションです。日銀が10日に発表したCGPIは前年同月比+2.9%と高い伸びを示しました。昨年のエントリで予想した通り、どうやら日本もスタグフレーションに向かっている様子。

 [東京 10日 ロイター] 日銀が10日発表した7月の企業物価指数(CGPI)速報によると、国内企業物価指数(2005年=100.0)は前年比でプラス2.9%と10カ月連続で上昇、2008年10月以来2年9カ月ぶりの伸び幅となった。

 電力料金の値上げや商品市況高騰による価格転嫁などが寄与した。前月比ではプラス0.2%と2カ月連続で上昇した。

 電力料金の値上げで電力・都市ガス・水道が前年同月比4.0%上昇したほか、4月からの小麦粉の国内販売価格引き上げを反映して加工食品が3.9%上昇した。一方、一部牛肉の放射性物質検出が響き農林水産物は0.2%下落した。
7月国内企業物価指数は+2.9%、2年9カ月ぶりの伸び

戦後60年もの間、各国政府が国民に老後の手厚い社会保障を謳ってきた結果、世界中の国家財政は借金塗れで押し潰されそうになっています。この莫大な政府債務を解決するためには、

  1. 歳出削減や増税などを推し進めて景気を悪化させる ⇒ 大恐慌
  2. 通貨供給を大幅拡大して借金を希釈させる ⇒ ハイパーインフレ

のどちらかしかなさそうです。ちなみに、現在の日本の先にあるのがスタグフレーション、そしてスタグフレーションの先にあるのが大恐慌との認識です。

 米国や中国などを含む世界の中央銀行は、2つの悪夢のどちらかを選ばざるを得ない難しい決断を迫られている。1970年代のような激しいインフレか1930年代の大恐慌かという選択だ。

 世界株安と世界経済動揺という状況にあって、各国金融当局者らは成長てこ入れに向けた新しい政策を打ち出すことを求められている。難しいのは、インフレが加速している時期に一段の金融緩和でシステムに大量の流動性を注ぎ込めば物価上昇圧力が高まる点だ。

 2001年から07年9月までFRBの金融政策局長を務め現在、米AEI(アメリカン・エンタープライズ公共政策研究所)の研究員、ビンセント・ラインハート氏は「何よりも恐ろしい」のはスパイラル的な物価上昇か、景気急減速のリスクだと述べた。

 どちらを恐れるかによって、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長ら世界の中銀総裁らの今後数カ月の政策が決まる。
選択肢はインフレか大恐慌 各国中銀に迫る究極の「悪夢」

とはいえ、米国は既にQE1、QE2でドルを大量供給してFRBに国債を買わせており、実質的にはハイパーインフレを選択しているのと同じでしょう。また、欧州もECBがPIGSの国債買い入れを決定しましたので同様です。日銀だけ「インフレが懸念される~ (`・ω・´)キリッ」とかやっていたら、そりゃ円高になりますよね。

各国とも、どうせ政府債務なんて返せないんですから、ヘタに国民資産を接収するような増税策を出すよりも、潔くインフレに振った方がずっと幸せに成れるのではないでしょうか。いずれにせよ、残り時間はあと僅かです。

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