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2011年9月14日 (水)

スポーツのスポンサーシップとは何か?

ゴルフの石川遼選手が、先週末の男子ゴルフツアー「トーシントーナメント」を2年連続で欠場した問題で、日本ゴルフツアー機構(JGTO)が理事会で欠場に対する厳罰化を決定したそうです。

 日本ゴルフツアー機構(JGTO)は12日、都内で理事会を行い、来季からシード選手が2年連続で同一大会を欠場した場合、現行の「罰金100万円」からさらに厳罰化に踏み切ることを決めた。

 発端は前週まで行われたトーシントーナメントで石川遼ら賞金ランク上位3人が欠場したことだった。石川は同大会のエントリーを済ませていたが、大会3日前の5日に「左肩違和感」を理由に欠場を発表。2年連続欠場の石川に対し10日、主催のトーシン・石田信文社長(51)は「マナー違反。選手をもっと縛り付ける規定を作ってもらわないと大会をやる側は大変」とJGTOに規定の改定を要求していた。

 JGTOは大会期間中、小泉直会長(72)ら幹部3人が1人ずつ石田社長と面談。JGTOによると、理事会ではプロゴルファーの青木功特別顧問(69)も「100万円さえ払えば、『出なくて良い』となりかねない」と意見したという。小泉会長も「規定を見直さなければいけない」と判断し、罰則強化を決めた。
連続同一大会欠場をさらに厳罰化…JGTO理事会で決定

この問題、そもそもトーナメントを主催したトーシンの石田社長がこのような発言をしたことが発端です。

 ◆男子プロゴルフツアー トーシントーナメント第3日(10日、三重・TOSHINレイクウッドGC=7010ヤード、パー72) 大会を主催しているトーシンの石田信文代表取締役社長(51)が、日本ゴルフツアー機構(JGTO)に対して不満を明かした。今大会は、賞金ランク首位の石川遼(19)=パナソニック=ら上位3人が欠場。選手の大会出場を促すための規定の強化を求めた。改善が見られない場合、来季の大会開催をやめ、女子ツアー主催に転換することを示唆した。韓国のドンファン(24)=フリー=が通算17アンダーで首位。2位で出た宮里聖志(34)=大和地所=は3打差の3位で最終日を迎える。

 怒りの矛先はJGTOに向けられた。石田社長は「選手をもっと縛り付けるような規定を作ってもらわないと、大会をやる側は大変だ」と話した。
遼欠場に主催者激怒「来季女子ツアーに」…男子ゴルフ

私も経営者の端くれですから、興業として見た場合のスポンサーの気持ちも分からんではないのですが、これって果たして石川選手やJGTOの問題なのでしょうか?

実は、このトーシントーナメントはツアーに昇格してまだ2年目の新設大会で、且つ賞金総額はツアー平均の1億3000万円に対して7000万円(優勝賞金1400万円)と、今年のツアーの中でも最低レベルの大会なのです。ちなみに前後の大会はこんな感じ。

  1. 9月第1週 フジサンケイクラシック 優勝2200万 総額1.1億
  2. 9月第2週 トーシントーナメント 優勝1400万 総額0.7億 ←ここ
  3. 9月第3週 ANA OP 優勝2200万 総額1.1億
  4. 9月第4週 Panasonic OP 優勝3000万 総額1.5億
  5. 9月末か10月第1週 コカコーラ東海クラシック 優勝2400万 総額1.2億

そして石川選手は、1は自分がディフェンティングチャンピオン、345は個人スポンサーの主催大会のため余程のことが無い限り休めないですし、その後も11月のHSBC(中国)とプレジデンツ・カップ(オーストラリア)を挟んで、12月の最終戦日本シリーズJTカップまで過密日程だそうです。

プロである以上、自分の体調と長期的な目標を考慮して出場大会を取捨選択することは必須だと思います。実際、今回は石川選手の他に上位2選手が欠場していますし、仮に肩のケガがなかったとしても、今回は休んだ方が良かった状況だと思います。

主催者側としては、確かに人気選手に揃って欠場されるのはダメージが大きいのでしょうが、そもそもスポーツのスポンサーシップというものは、そういうものではないでしょうか。厳しいようですが、石田社長は社業を頑張ってもっと賞金を積み上げ、選手の方から「ぜひ出場したい」と思われるような大会にするほか無いでしょう。トーナメントに昇格する前にはこんなことを語ってるんですから、よくお分かりだと思うんですが・・・

◆規定では、賞金総額5,000万円以上がツアーです。
 私は今回のチャレンジトーナメントで勉強して、いつかはツアーを開催したいと思っています。最初は賞金総額5,000万円で、運営費も極力抑えて、テレビも宣伝もいらない。賞金が安いとトッププロが欠場するという心配があるかも知れませんが、それでもいいじゃないですか。その分、普段はツアーに出られないチャレンジトーナメント選手やマンデー予選を通過した選手たちにチャンスが広がるのですから…。
「トーナメントは選手が“戦う場”。私たちのコースで、どんなプレーを魅せてくれるか、楽しみですね」

また、そもそもJGTOはスポンサーと選手の間に入って調整するのが仕事のハズ。石川選手にこんなコメントを出されているようでは、愛想つかされて海外に行かれるのがオチですよ。

 同一大会を2年連続欠場したことで、12日に日本ゴルフツアー機構(JGTO)が罰則強化の方針を打ちだした。石川は練習後、「バックスイングでの左肩の違和感は(先々週の)フジサンケイ・クラシックの時から傾向が出ていました。(先週は)エントリーをしていましたが、思い切って休みました。自分の立場で何を言えばいいかですが、ケガや故障は予測できない。(トーシン・トーナメントは)去年は全英オープンと重なり、今年は開催時期が変わったことで出場できると思っていましたが、2年連続の欠場となってしまい、タイミングというか間が悪くなり、残念です」と話した。
罰則の石川遼「ケガや故障は予測できない」

まあともかく、1ゴルファーとしてトッププロには活躍して欲しいと思っていますので、是非これを契機に運営を改善して、沢山の素晴らしいプレーを魅せてくれることを期待するばかりです。

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