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2011年9月11日 (日)

VVAULT Personal Plus新設の理由

昨日のエントリで予告したとおり、VVAULT2.0で個人向け無償版の「Personal」にVLTを追加せず、有償版の「Personal Plus」を新規に設定した理由をご説明します。大きく分けると以下の3つになります。

  1. 個人向け有償サポートの要望
  2. 有償ライセンスの出荷増
  3. サポートコストの増大

<個人向け有償サポートの要望>
元々、今年の3月にVVAULTを発表した際には「Personal」は月額525円の有償ライセンスでしたが、個人ユーザさんの反応に無償で試してみたいとの声が大きかったこと、なるべく多くの方にお使いいただいて品質向上に繋げたかったこと、そして法人向けライセンスに収益の源泉を求めていたことなどから、発表から1ヶ月で無償化することにしました。

実は無償化を発表した4月初旬には、既に有償版の「Personal」をご購入いただいていたお客様が複数いらしたのですが、その購入者全員に全額を返金して無償ライセンスに切り替えることにしました。この無償化の判断は今でも間違っていなかったと思っていますし、その影響もあってか、VVAULTは窓の杜に掲載されるなど大きな反響を呼び、当社の法人向けビジネスにも良い影響を与えたと考えています。

ところがその後、カスタマーズ・スクエアや公式Twitterなどに対して、当社が予想していなかった声が寄せられるようになりました。それは「今後も開発を継続して欲しいので寄付できないか」とか、「有償でも良いので個別サポートに対応して欲しい」とか、「Professionalは高すぎて買えない」というものです。そこで当社としても、これらのご要望に対応する個人ユーザ向けライセンスの新設を検討することとなりました。

<有償ライセンスの出荷増>
先日にIODATAさんとのアライアンスを発表しましたが、このようなOEMライセンスの提供については同時並行で複数進んでおり、今後はVVAULTを搭載したアプライアンス製品が量産される見込みとなってきました。この辺の細かい事情はあまり突っ込んで書けないのですが、一部ではPCにVVAULTをプリインして販売する話もあり、諸々の事情で個人向けの有償ライセンスが必要とされているということがあります。

このように、既に製品を持っているメーカーさんがOEMパートナーとなってVVAULTを搭載し始めると、当然に有償ライセンスの出荷数も増加していくことが予想されます。この時、この有償ライセンスを購入して頂いたお客様からすると、無償版と明確な差別化が図られていない状況は受け入れられないでしょうし、当社がパートナーさんから差別化を要求されることは必然です。これもライセンスを改定した理由の一つです。

<サポートコストの増大>
現在は無償版のユーザさんに対しても、カスタマーズ・スクエアのフォーラムを超えて事実上の個別サポートを実施しています。これは社内的にはコストが大きいのですが、従来までは製品品質を向上させる目的もあり、積極的に対応してきました。但し、今後は上記の有償ライセンス増加(≒サポート要求の増加)の方向もあり、無償版のユーザさんに従来通りのサポートを提供することが難しくなりそうです。

また、社内のサポートリソース(≒人)は有限ですので、その対応にはプライオリティを付けることが必要となりますが、個人向けに無償版しか存在しない状況では、全ての個人ユーザのサポート要求に公平に対応することが困難になります。当社としても、「あるユーザのサポートには対応して、別のユーザのサポートは放置」という、ある意味でカオスな状況を作り出したくはありませんので、今回有償ライセンスを設定してサポートレベルで差別化することとしました。

これだけだと、「PersonalにVLTを付けない理由にならないのでは?」という疑問もあるでしょうが、VLTはバックアップ/リストア技術ですので、ユーザさんがVLTを利用するタイミングというのは、障害発生時と考えたほうが合理的です。そのシビアな状況を考慮すると、「VLT有り+個別サポート無し」という組み合わせでは、当社として十分に対応できないと考えました。これは、当社がこれまでエンタープライズ分野でSIビジネスを実施してきた経験からも言えることです。よって、「VLTを使用する場合は個別サポートが必須」というポリシーを設定し、ライセンス体系もそれに合わせて変更することとなりました。それが今回発表した「VVAULT License 2.0」になります。

今回新設した「Personal Plus」ライセンスは、上記の3条件を満たすライセンスとなっています。今回は、新機能の大部分が「Personal Plus」に付随するものとなっていますが、「Personal」についても、引き続き機能開発を続けていくつもりです。次のメジャーリリースでは、どのライセンスのユーザさんでもメリットを享受できるようにしたいと考えていますので、引き続きご支援のほど、よろしくお願いいたします。

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