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2011年9月 9日 (金)

VVAULT2.0をリリース

6月末にリリースしたVer.1.2から、WHS2011のダッシュボード対応をターゲットとしたVer.1.5βを挟んで、約2ヶ月ぶりにVVAULTのバージョンアップを実施しました。今回の目玉機能は、従来からご要望の多かったデータの冗長化対応です。そして、「どうせやるなら、トビキリの機能にしよう!」ということで開発したのが、「VVAULTライブ・テクノロジー(勝手に略してVLT)」です。

VLTは、Ver.1.0リリース時から搭載していた「ライブ・マイグレーション機能」を大幅に拡張したもので、通常使用する①マスタ仮想ドライブと、これをバックアップする②バックアップ仮想ドライブの2つの仮想ドライブを構築し、両者でデータ同期を取る「ライブ・バックアップ機能」が基本になっています。このとき、①の制御に利用しているメタデータベースを、②のバックアップにも流用するところがVLTのミソです。

普及している仮想化技術であるRAIDの場合、仮想ドライブにデータ冗長化機能を持たせることは可能でしたが、これはあくまでも仮想ドライブ全体を維持・復元する為の技術であり、障害が発生した際にストレージを入れ替えることは出来ても、特定のデータ(ファイル)のみを復元するバックアップの機能は持っていません。そこで通常は「仮想ドライブ(RAID)+バックアップソフト」という組み合わせで運用するのですが、このバックアップソフト側からは仮想ドライブのメタデータにアクセス出来ないため、普通のファイルシステムとしてバックアップ処理を行うことになります。

これに対してVLTの場合は、上記の「仮想ドライブ+バックアップソフト」の処理を一つのソフトで統合管理しているため、仮想ドライブの制御で使用するメタデータをバックアップ処理にも利用できるので、例えばデータの差分発生をトリガにしてバックアップを起動させたりすることが可能になります。これが「ライブ・バックアップ機能」です。

同様に、ユーザが仮想ドライブにアクセスした際、ファイルが読み込めないなどのエラーが発生すると、自動的に②に保存されたバックアップデータを①の正常な構成ストレージに復元し、メタデータベースのポインターを更新してやることで、リアルタイムにデータをリストアすることが可能になります。これが「ライブ・リカバリ機能」です。

Photo

これは文章で書くと難しそうですが、実験してみると意外と分り易い機能です。フリーダウンロード版の「VVAULT Basic」でも可能な実験手順を以下にご紹介します。

  1. マスタ仮想ドライブに2台のストレージを接続し、1台を最速ストレージに、もう1台を低速ストレージに設定
  2. バックアップ仮想ドライブに1台以上のストレージを接続
  3. Vドライブをマウントし、ティアリングをOFFに設定
  4. Vドライブにテスト用データを保存
  5. 管理ツールから「ライブ・バックアップ機能」をONにする
  6. 管理ツールでバックアップが完了したのを確認
  7. エクスプローラでVドライブにアクセスした状態で、最速ストレージを切断(管理フォルダ下のデータを消去してもOK)
  8. 普通にアクセス出来ることを確認

余裕がある場合は、低速ストレージの方を切断する実験もやってみてください。最速と低速のどちらを切断しても、データには普通にアクセスできるハズです。ご興味がある方は是非お試し下さい。

このVLTはパートナーさんに大変好評で、法人向けのキラーアプリになる可能性があると思っています。ただ、個人ユーザさんにはここまでの機能は必要ないかもしれません。その場合は、従来通り「VVAULT Personal」とフリーのバックアップソフトを組み合わせて使用することをお勧めします。「VVAULT Personal」にVLTを付けずに、有償の「VVAULT Personal Plus」を新設した理由については、別のエントリでご説明するつもりです。

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