会社経営

2011年3月25日 (金)

ユーシンの次期社長は外務官僚

昨年夏から公募で次期社長を募集していた自動車部品メーカーのユーシンが、現役外務官僚の八重樫永規氏を選定したとのこと。

 自動車部品メーカーのユーシンは23日、昨年7月から公募していた次期社長について、外務省の現役官僚である八重樫永規氏(48)を候補に選んだことを明らかにした。また現フェリカネットワークス取締役の丸子秀策氏(48)も副社長候補とした。ともに5月19日に開催する臨時株主総会で取締役に選任し、半年後をめどにそれぞれ社長、副社長に昇格させる。

 ユーシンは創業家一族の田辺耕二社長(77)が高齢であることに加え、「事業がグローバル化する中で、社内に後継社長の人材がいない」(田辺社長)として社長公募に踏み切った。経営能力があり、30~40代で英語が堪能なことなど厳しい条件ながら、年収は6千万円以上という好待遇を用意。このため、想定を超える1722人が応募していた。
社長公募のユーシン、現役外務省キャリアの八重樫氏を選定

この不景気ですから、年収6000万円以上と聞いて応募者が増えるのも無理ないと思いますし、新手のヘッドハンティング手法だと思えば意外と費用は安いのかもしれません。ただ、それでも社外から「グローバルに対応できる経営者」を募った結果が、日本の外務官僚というのは今ひとつ理解し難いところです。

選定された八重樫氏を貶すわけではありませんが、官僚と経営者は近いどころか真逆の特性が必要な職種ではないでしょうか。個人的に、経営者に最も必要なスキルはキャッシュフロー管理だと考えていますし、業界の時流を読んで乗り切る勘も重要だと思います。ところが、官僚はこれらのスキルを必要としない職種が殆どでしょうから、例え潜在的な能力が高くとも実践で磨かれた状態ではないでしょう。果たして八重樫氏は、年収6000万の東証1部企業トップに値するアウトプットを、即時に出せるのでしょうか。

そもそも今回の公募は、創業家の田辺社長が高齢且つ後継者教育に失敗したことが原因です。その田辺社長は、公募にあたってこんなコメントをしています。

 田辺耕二社長(76)は「海外の自動車メーカーと交渉するには、社長が通訳を介さず、流暢に英語で話せないといけない。現役の役員に英語が堪能な者がいないため、公募に踏み切った」と説明していた。

 応募者については「少なくとも100人、多くても300人くらいの応募があるのでは」(田辺社長)とみていたが、約1700人も応募。同社広報担当者は「年功序列を打破して活躍したい人が多いことの表れ」と話している。
ユーシン社長公募に予想超える応募殺到 現役官僚や外国人も

上記文中で田辺社長には2点の認識ミスがあることが分かります。最初の1点は「応募者は多くても300人くらい」という部分で、実際には300人どころか1700人以上の応募がありまた。応募が予想の6倍超となった原因は、市場原理から考えて募集条件が市場(転職マーケット)で突出して良かったからでしょう。

それもそのはず、日本の製造業というのは大企業でもそれ程年収が高くなく、ユーシンの取引先であり、実に100倍以上の企業規模を持つホンダでさえも、少し前まで一人当たり役員報酬は4000万円程度(平成17年度)でした。ユーシンが公募の次期社長に6000万を支払うというのは、業界常識からするとやはり割高に感じられる金額だと思います。これは個人的な推測ですが、田辺社長はオーナー社長としての給与水準をそのまま移譲することを想定しているのではないかと思われます。

認識ミスの2点目は、「海外メーカーと交渉するためには、社長が英語を流暢に話せなければいけない」という部分です。これについては、同じくホンダの伊東社長がこんな発言をしています。

 「日本人が集まるここ日本で、英語を使おうなんてバカな話だ」-。ホンダの伊東孝紳社長(56)は20日の記者会見で、「グローバル企業として英語を社内の公用語にすべきでは」との質問に対して、こう切り返し、その可能性を一蹴。相次いで英語を公用語化にする企業が出てきたことを牽制した。

 国内企業では、インターネット通販大手の楽天が先月、2012年中に社内で英語を公用語とする方針を打ち出した。また、ユニクロを展開するファーストリテイリングも、海外事業の大幅強化戦略を打ち出す中、外国人社員を交えた会議や海外店への文書を原則、12年3月から英語に統一する予定だ。

 ホンダと同じ自動車業界では、仏ルノーと資本提携している日産自動車が、カルロス・ゴーン社長(56)を含め、取締役の多数を外国人が占めることから、役員会などで英語を使用している。だが、書類については日本語、英語の併記となっている。

 米国の研究所の副社長を務めるなど海外経験もある伊東社長は、「グローバル展開の中で英語が必要なやりとりは英語でやる。時と場合によって使い分ければいい」と、切り捨てた。
ここ日本で…ホンダ社長、英語公用語化を「バカな話」と一蹴 (1/2ページ)

ホンダの社長は歴代研究所出身者(つまり技術者)で、必ず経歴に米国勤務が入る系譜になっていますので、伊東社長も英語は普通に話せると思いますが、ネイティブのように流暢かというと決してそうではないと思います。また、別に英語が得意でもない私がシンガポールの仕事をやっていたことからも分かるとおり、英語能力を特段に考慮して海外勤務を決めている様子もありませんでした。

外国語とはいえ特定事業分野での話であれば、ある程度水に慣れれば誰でも会話くらい出来ますし、逆に他社との合弁契約交渉などは、専門性が高すぎて一般的な英語スキルでは対応出来ないと思います。こういった専門分野はネイティブの専門家に任せるのが普通でしょうし、それを日本人がやらなければならない理由が分かりません。そう考えると、この英語に対する認識は田辺社長の個人的な思い入れ、裏を返せば「コンプレックス」の現れではないかと思うのです。

一連の流れを整理すると、
・社内に後継社長の人材がいない ⇒ 適任者は居るのだが、現社長には見えない
・後継者の必要スキルは英語力 ⇒ あった方が良いが特段必要なスキルではない
・社長ポストの年収は6000万円 ⇒ 大盤振る舞い過ぎて応募者が殺到
というように読むこともできます。

これってもしかして、「経営者が優秀すぎて、周りがバカに見えてしまっている」状態かもしれませんね。優秀なオーナー社長に限って、この手の問題をよく起こしています。かのユニクロでも過去に社長交代騒ぎが起こりましたが、結局後継者を更迭して柳井社長が復帰してしまいました。

果たして八重樫氏は田辺社長の期待に応えることが出来るのか。それともユニクロのように出戻り状態になるのか。大変興味深いところです。

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2010年1月18日 (月)

もうすぐ設立10周年

当社を設立したのは2000年3月1日ですから、今年の2月末で満10周年となります。会社代表としてのご挨拶は、Webサイトの方に掲載しましたのでこの場では割愛しますが、いやはや早いものです。

10周年ということで、今年はビジネスとしても非常に大きな変革を行いたいと意気込んでいます。現在、鋭意進行中でして、春以降には新しい動きを発表する予定ですので、今しばらくお待ちください。

それでは今年もよろしくお願いします。

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2008年9月11日 (木)

会社Webサイトリニューアル

訳あって会社のWebサイトを全面リニューアルすることになり、この2ヶ月程度、仕事の合間を縫って企画していたのだが、先ごろようやくオープンすることが出来た。

ついでに、色々とメンテナンスが面倒になってきたので、これまで自社サーバのNucleusで運用していた社内ブログをココログに移設することにした。移設先が中々決まらなかったのもあって最近ずっと更新していなかったが、9月から再開させる予定。

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2006年7月18日 (火)

アフォード・ビジネス・コンサルティング設立

 先週の7月12日に発表済みとなったが、当社では「勘定奉行」シリーズで有名なOBCと、名古屋を地盤とする有力コンサルティングファームのアタックスと、3社で合弁企業株式会社アフォード・ビジネス・コンサルティングを設立した。

アフォード・ビジネス・コンサルティングのロゴ
 本件は、今年の春先から仕込んできた提携話がようやく実現化したもので、今後は3社で協力して、中堅・中小企業に効く「見える化」ソリューションとしての「奉行+Alternax」を推進していく予定である。
"コンサルティングでは、OBCの「奉行新ERPシリーズ」と、オレガの「Alternax(オルタナックス)」などのパッケージを連携させ、経営とビジネスの「見える化」と内部統制の整備に対応するモデルを提案。また、現行システムと業務の診断、RFP(提案依頼書)の作成、フィット&ギャップの分析、導入コンサルティングをはじめ、導入後の運用やシステム活用の支援までをワンストップで提供する。"
OBCなど3社、中堅・中小企業向けシステムコンサルティング会社を設立 - CNET Japan

 OBCは、元々中小企業向け業務システムに強い会社であるが、現行新ERPシリーズの次世代版ではさらに規模の大きい企業も対象顧客とする予定で、年商1000億円程度までカバレッジを広げると聞いている。そうなってくると、これまであまり競合することのなかったSAPやOracle EBSなどの大企業向けERPとも当たる様になるし、対象顧客の業務フロー自体も複雑化するため、どうしても戦略的なコンサルティング作業が必要となってくるとのこと。

 一方で、当社とアタックスは、既に「奉行+Alternax」の連携案件を共同で手掛けた実績を持ち、「今後の中小・中堅企業には、基幹系システムと情報系システムのシームレスな連携が必須である」ということを認識していた。そこで、OBCと付き合いが深かったアタックスからOBCに話を持ちかけたことが本件のキッカケとなったという訳である。

 アフォード自体は、既に奉行セッション'06において東名阪のプロモーションを開始しており、現場における顧客側の関心もかなり高いようだ。今後はコンサルティング・サービスと導入パッケージの両者ともに、コストパフォーマンスの高いパッケージングを推進し、中小・中堅企業向け標準ソリューションを目指して行こうと意気込んでいるので、今後の進展に期待したい。

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2006年4月25日 (火)

Google AdWordsに出稿

 Google AdWords広告を始めました。

 実はお恥ずかしいことに、今の今まで当社は広告に全く投資をしてきませんでした。確かに、宣伝広告無しに大手クライアントを獲得したことは、それなりに素晴らしいことではありますが、これから当社が順調に成長するためには、集客からクロージングまでの自動化された仕組みが必須になると考えています。

 従来のソフトウェア業界であれば、まずセミナーの開催が順当な手段でしたが、昨今のお客様の行動パターンを鑑みると、自ら製品やソリューションを探す方が増えているのではないかと思います。そして、その際には必ずといって良いほど検索エンジンを利用しています。それならば、今後はセミナーなどの人間的な手段とは別に、自動化されたSEMの手法が必要なのではないかと考えた次第です。

 B2Cビジネスの方からすれば「そんなの当たり前ジャン」の一言で終わってしまうかもしれませんが、これまでの当社はそのようなことを考えていませんでした。

 AdWordsの良いところは「小さく、直ぐに始められる」ところですので、まずは簡単なところから数値化して効果測定につなげたいと考えています。ある程度効果が計れた場合には、もっと大規模なSEMを展開する予定です。経過報告はまた別途。

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2005年7月 7日 (木)

Web処方箋プロジェクト

 つい先日、経済産業省から発表されたのですが、NPO法人国際健康栄養医学機構(IHMNO)を中心として、東京都医師会株式会社アイティー、当社の4団体のコンソーシアムで、経済産業省の「サービス産業創出支援事業」として「電子処方箋による病診薬連携プラットフォーム研究・構築プロジェクト」を受託しました。

 このプロジェクトは、Web上で処方箋データを中心とした病院、診療所、調剤薬局の連携プラットフォームを構築することで、医療機関や調剤薬局の業務効率化だけでなく、新しい医療サービスの創出、患者サービスの向上などを実現しようとする意欲的なものです。もちろん、システム的なプラットフォームはAlternaxをベースにする予定で、最近医薬分野に注力している当社にとっても、大変重要なプロジェクトになると思います。

 このようなプロジェクトは得てして大掛かりになり、それ故に関係者の調整が難航して座礁しがちですが、今回は多くの調剤薬局や製薬メーカ、医薬品卸なども関係しているIHMNOと、ドクター側の取り纏め役として東京都医師会がメンバーに含まれていることで、この部分はかなりやり易くなると思います。但し、単年度決算である委託事業の常として、本プロジェクトも今年度中に成果を出す必要があり、実施期間や総括を割り引いて考えると、冬にはシステムが立ち上がらなければなりません。したがって、時間に関しては結構厳しい条件になってくると思います。

 また、本プロジェクトで何が実現できるのか、また今後このようなシステムは何を目標としていくのかという研究テーマについては、別途有識者の皆さんによる研究会を立ち上げて議論し、その締めくくりとして今秋に大規模なカンファレンスを開催する予定です。カンファレンスでは、病診薬に関わる業界の様々な方にお集まりいただき、ニーズをお聞きすると同時に今後のリレーションを構築していきたいと考えていますので、今からしっかり準備をして臨みたいと考えています。ご興味がある方はご案内しますので、是非いらしてください。

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2005年6月11日 (土)

株式会社プラメドの共同設立

 既に発表から時間が経ってしまいましたが、当社と株式会社インテージ、さらに元京都大学病院総合診療科医長である平憲二氏ら医師メンバーとで、去る4月7日に株式会社プラメドを設立しました。

 詳細はプレスリリースをご覧いただくとして、プラメドは当社が初めて出資した関係会社でもあります。当社はこれまで、主に大企業に対してAlternaxを販売して収益を上げてきましたが、実は設立当初の事業構想ではプロバイダーを仲介者としたB2B2Cモデルを考えておりました。現在でも、特定の目的を持つコンシューマーであればターゲットになると考えておりますが、やはり自社でB2Cビジネスを実施するのはリソース的にも難しいため、今回のとおり「JVに対して出資する」という方向になったものです。

 プラメドがやろうとしていることは医師同士のWebコラボレーションであり、平先生などプラメド創業メンバーの方々からお聞きするに、現場のコラボレーションニーズはかなり高いそうです。もともと医師はプロフェッショナルギルドとしての医師会などを持ち、従来から横の連携を強くしてきた職業ではありますが、ビジネスマンと違って個々人が独立している場合が多いため、真ん中にシステムを立てて協働作業を行うという方向には行かなかったようです。

 今回の話は、当社取締役の春山を介して平先生と繋がり、平先生がAlternaxをデモで利用して非常に気に入っていただいたところから始まりました。最初は単純に起業しようという話だったのですが、当時から当社とお付き合いのあったインテージさんにこの話をご紹介したところ、先方も最近メディカル分野に力を入れているということで、上手く話がまとまりました。

 実は他にもメディカル系の話が増えてきており、Alternaxはそちらの分野により適合性が高いのではないかと考えています。少子高齢化がドンドン進行する中、バイオ以外にもメディカル関係は成長分野になってきておりますので、積極的に進出していきたいと考えています。

 言い忘れましたが、もちろんプラメドのシステムはAlternaxをベースに当社が開発していきます。まだサイトをオープンしていないので詳細は書きませんが、SNSの要素も加味した非常に面白いシステムになるのではないかと期待しています。

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2005年4月 6日 (水)

今年はいっちょ打って出るかな!?

 前回1月に書いてから、すっかり時間がたってしまいました。最近は公私共に非常に忙しく、なかなか勉強会などにも出席できない状況です。仕事の方は順調で、この2年間の利益を出す体質を創ることに専念してきたことが実を結びつつあり、当社が求める姿とその実現方法が概ね判明してきました。深く静かに進めていた、今後の資本政策の根本部分が先日無事に実施し終えたこともあり、ようやく大きな動きが取れるようになりつつあります。

 これまでは手売りに近い形での営業に専念しておりましたが、どうやら今年はもっとしっかりとした体制を創る必要があるようです。そろそろ事務系の人材も採用しようとしており、今年からの3年間ではVBとしての成長性を見せる時期なのかなと考えています。

 実は既にいくつか面白いプロジェクトを始めており、夏頃までには世間に出せる形になると思います。現在はまだまだ点にしかすぎませんが、これらが線で結ばれ、さらに面が出来てくると、かなり面白い動きになると思います。既にプレスを打つタイミングを見ているネタが複数あるのですが、実務が忙しすぎて十分に手当てが出来ていません。何か仕事多すぎです。物事っていくつも重なるというか、調子が良くなってくると話がボコボコと出てくるもんですね。頑張って大きな実績を残したいと思います。

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2005年1月20日 (木)

来月で創業5年になります

 新年明けましておめでとうございます。お蔭様で来月2月末をもちまして、当社は創業から5年を経過しようとしています。紆余曲折を経ながらもここまでこられましたのは、ひとえに周囲の皆様方のお陰と大変感謝しております。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。  これまでも書いてきましたが、2000年3月の創業から最初の2年間は実質的に開発活動のみで、営業活動は一切していませんでした。創業3年目からようやく本格的に営業を開始して、その年に単年度黒字化、翌年に累損解消し、今年も何とか利益を出せそうです。3年間の営業活動で、おぼろげながらお客様のニーズというか、当社が解決すべき問題点というものが見えてきた気がします。来期からはこの経験から得られたポイントにフォーカスして、より事業を精細化していきたいと考えています。

 製品としてのAlternaxに対しても、この5年間で大きな進化をさせることが出来ました。創業当初は、時代的にもE-Mail全盛で、まだまだ企業間コラボレーションに対するニーズというものは見受けられませんでした。当時は他人にプレゼンしても、「そんな製品にニーズがあるのかなぁ~?」と賛同されないことが多く、理解者を見つけるのに苦労したものです。それが今ではプレゼンの度に、「これからはこういった製品が必要ですよねぇ~」と言われるようになりました。

 #「自分は間違っていなかった」と感じることは、非常に嬉しいものですね。

 また、技術的にも現在の基盤技術であるContents Relation Engineの原型的なアイデアしかありませんでしたし、搭載アプリケーションはメッセージのみという状態でした。それが現在では、アプリケーションの数がドンドン増えて10を超えており、基盤技術もかなり高度なところまで持ってこれました。今は、先端技術であるOracle 10g RACに対応している数少ない製品の一つとなっています。

 当社がフォーカスしている「組織の壁を越えるコラボレーション」というものは、今後BB回線の普及と共に益々重要になっていくと考えています。今年は、ここ3年で固めた足場を基にして、より強固なポジションを築く年にすべく頑張ろうと思いますので、皆様のご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。

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2004年7月 2日 (金)

吹野氏の経営参加

 以前にさわりだけ書いてありましたが、当社は6月4日に吹野氏の取締役会参加を発表しました。吹野さんは、今年の4月まで世界最大級のPCメーカーであるデル株式会社(Dell Inc.の日本法人)の代表取締役会長をしていた方です。会長を退任された現在でもデル社の顧問をしている他、株式会社カネボウ化粧品取締役、株式会社ミスミ取締役、多摩大学客員教授などを兼任しています。

 「どこで吹野さんと出会ったの?」と聞かれることがあるのですが、そもそものキッカケは、Alternaxの導入事例として昨年発表した一橋大学・如水会のプロジェクトです。実は、吹野さんは一橋大学のOBであり、そのOB会組織である如水会でAlternax導入プロジェクトを行った際に、当社も色々とお世話になりました。もちろん、当時はデル社を退任する話などありませんでしたから、私もその後当社の経営に参加してもらうとは全く考えていませんでした。それが昨年末頃、一緒に食事をした時に、「そろそろ他の事をしたいと思っているんだ」という話を聞いて、「これはチャンス!」とばかりに思い切って当社への支援をお願いした結果、今回の話に繋がりました。

 以前にも書いたように、当社の経営は比較的順調に推移していますが、まだまだ成功と言えるほどのものであるはずもなく、今後の課題は沢山あります。特に、営業・マーケティングは、VBにとっての永遠の課題ではないでしょうか。時流に乗っている会社は寝てても儲かる状態になるそうですが、当社は残念ながらまだそこまで到達していないため、毎日「どうやったらもっと売れるようになるか?」と考えている状況です。

 今でこそ一端の営業マンになったとはいえ、私は元々生粋の技術者ですから、これまで寝てても儲かるほど売れる状況を作り出したことがありません(でも、それが普通かな?)。ですから、これまでは製品を開発し、それを販売して利益を出すというプロセスを試行錯誤で構築してきたのですが、実は以前からずっと、この部分でメンターというか師匠が欲しいと考えていました。そこで、これを機会に吹野さんに師匠になってもらったというワケです。

 吹野さんは、デル日本法人の立ち上げ時の代表メンバーで、その当時は社員が20人程度だったそうです。もちろん、PCやサーバのシェアも殆ど無い状態です。それが今や社員1000名以上を抱える大企業で、国内PCで第3位、国内IAサーバで首位にまで成長しています。その成長過程の話を聞くと、やはり一筋縄では行かなかったようで、既存ベンダーがガッチリと握っている市場に対して新規参入することの難しさを聞くことが出来ました。

 デル社はハードウェアベンダーであり、当社の事業ドメインであるソフトウェアは持っていませんが、企業向け情報システムという観点では同じ業界です。そのデル社を大手に割って入らせた吹野さんの経験を、是非当社にも移植していきたいと考えています。幸いなことに、吹野さん自身も当社の事業を高く評価してくれている(まあ、当然そうでなければ参加しませんが・・・)ようで、これまでの当社の「創意工夫」に「実績に裏付けられた経験」を加えることで、より一層の飛躍を目指していきたいと考えています。

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